今回の相場も、ただのチャートではない。
ただの値動きでもない。
これは、人間の欲望と恐怖と執念がぶつかり合って出来上がった戦場だ。
上がると信じた者がいる。
下がると見て売った者がいる。
怖くなって逃げた者がいる。
それでも最後まで握りしめた者がいる。
その全部が重なって、今の値段になっている。
だから「なぜこんなことになったのか」と言う人がいるけれど、
そんなものは、いきなり降ってきたわけじゃない。
ずっと前から始まっていた。
買った瞬間から、売った瞬間から、踏まれた瞬間から、
もう今回の相場は始まっていたんだと思う。
高値でつかんで苦しんだ人がいる。
底値で諦めて降りた人がいる。
空売りで踏まれて、胃がねじれるような思いをしている人がいる。
そして、もう家族に会えない人もいるだろう。
相場の重圧の中で、生きづらくなってしまった人もいるかもしれない。
そのどれもが、この相場の一部だ。
きれいごとではない。
笑いごとでもない。
生々しいものだ。
誰かが作ったモノではない。
皆が血と汗と涙で積み上げた相場だ。
夢を託して突っ込んだ資金。
利確できずに握りしめた悔しさ。
降りたあとに見上げるしかなかった無念。
踏まれても踏まれても売り続けた者の執念。
その全部が、この値段を押し上げ、そして揺らしている。
相場は残酷だ。
だが、残酷だからこそ本物だ。
上げた人間だけが勝ったように見えるけれど、
その裏には、何倍もの痛みと犠牲がある。
今回の相場も、まさにそうだ。
誰かの一撃でできたものではなく、皆の血と汗でできている。
だから、軽く見てはいけない。
そして、簡単に片づけてもいけない。
この相場には、数字の裏に人間がいる。
痛みがある。
悔しさがある。
執念がある。
そして、それがある限り、
今回の相場もまだ終わらない。
合掌。
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